ますます声優のフィールドが広がる流れに合わせ、キャラクター性と独自性のある声優をめざしたカリキュラムを編成
アニメ『雪があたたかいなんていままで知らなかった』、朗読劇『ユタと不思議な仲間達』の2本で卒業公演を行う。作者研究、作品分析を行い、ミーティングを重ねチームで作品をつくりあげる。
アニメーション・外国映画の吹き替え・ナレーション・ラジオドラマ・CM・パーソナリティーなどの実技を通して、言葉を使って表現することの面白さ、その中に隠れている心を見つけ、表現する。
2年次までに学んだ基礎的な技術を土台に声による演技を実践。さまざまなアニメアフレコに挑戦し、シーンの奥深さやエモーショナルさを声で表現する豊かな感性を身につけ、チームで作品を制作する楽しさを発見する。
グループワークを通してコミュニケーション能力を育みながら、表現者としての必須条件「心と身体の磨き方」を習得していく。オーディションや就職活動に役立つフリートークを軸にセルフプロモーション力を養う。
声優は基礎を修得していることはもちろん、スピード感やリズム感、音感など、数多くのスキルを要求されます。そのため、発音法や演技法など多彩な授業でサポートします。声優として、そして役者として、幅広い表現方法を身につけることができる声優コース。成功した姿をイメージして、コツコツ努力しましょう。
声優をめざすうえで必要なもの。それは喜怒哀楽のある豊かな日常生活を送ること。たくさんの友達をつくってください。会話してください。笑ってください。泣いてください。怒ってください。そして何ごとにも興味を持ってください。すべてが重要な経験であり、感情表現を豊かにする学びにつながります。
声優は俳優の仕事の一部分です。俳優の仕事はドラマを起こすこと。ドラマを起こすトレーニングをします。「本を読む力」「イメージする力」「表現する力」をつけます。自分以外の人生を生きることはとても難しいことですが、解放される楽しい瞬間でもあります。それが観客に伝わったときの快感は格別です。
表現するうえで大切なことは、自分が演じる役の「気持ち」を考えること。明確なイメージを持つことも大切です。声優をめざす学生さんも、それ以外の目標を持つ学生さんも、自らを人と比べるのではなくて、自分を伸ばしていってほしいと思います。
世のなかには内気で自己主張が苦手な人がいます。何を隠そう、この私がそうでした。じつは声優仲間にもたくさんいますが、そのような人が演技をしてみると、予想もしない台詞を発するときがあり、これには感動します。何を言いたいかというと、「さあ、声優への道はじめてみませんか?」。私たちがしっかりサポートします。
声だけで喜怒哀楽を表現していく声優の仕事は、しっかりと言葉に感情を込めて表現できなければ成立しません。ぜひ、何ごとにも好奇心旺盛に取り組み、あらゆる作品を見て学ぶ努力をしてください。声優として、つねに感情を磨いていく作業は、自身の表現力の向上に必ずつながるのです。