日本画の表現に不可欠な伝統を理解するため、基礎知識の習得からスタート。構想の立て方や表現手法を学ぶ
日本画制作の基礎となる知識とスキルの習得をめざす。授業では、鉛筆写生、水干絵具・岩絵具による作品制作をとおして、観察力や表現力の向上をはかり、並行して古典作品や現代作家の作品を考察する。
画材を変えながらさまざまなモチーフを写生し、対象を理論的かつ情緒的に観察・表現するテクニックを学習。また、日本画の材料や道具に関する基礎知識から扱い方に至るまで、必要とされるノウハウを身につける。
制作者として、さまざまな描画材料について、あらためて興味と関心を持つことを目的とする授業。自作の水彩絵の具を用いた作品制作や、テンペラ画やフラスコ画の演習を実施する。
「自己表現とはなにか」をテーマに1年間で100号以上の作品を3点制作。さまざまな技法や日本画素材の使い方を取り入れ、作品の完成をめざす。また、必要に応じて学外授業なども行い、作品に反映させていく。
美術は太古の昔から存在し、人間の根幹をなすものです。だからこそ美術の修得は、単なる技術の修練ではなく、生き方を見直すチャンスにもなります。すばらしい作品に感動することも、自身の作品に悩むことも、見方や考え方の幅を広げるきっかけになります。そこで見つかる欠点こそが、個性になるのです。
みなさんの好奇心を刺激し、情熱を引き出せるような授業を心がけています。美術の基礎的な知識やスキルを学ぶとともに、これからの時代にふさわしい絵画表現や作品発表の形態を、一緒に考え実践したいと思います!