演技のための心づかい、息づかい、言葉づかいを学び、思いを伝えるための心身や知性、感受性を養う
シェイクスピアをてがかりに、いかに演技し演出するかを検証。また照明、美術、衣裳、音響デザイナーの先生との合同授業を通して、演技、演出とスタッフワークについても、実践かつ具体的に学ぶ。
演技の基礎の〈キ〉である「からだ」と「ことば」を、じっくり耕し、組み立てていく。演劇がはじめての学生にも、すでに経験のある学生にも、複数の先生がチーム一丸となって最新の理論と実践を指導する。
学内公演を目標に、舞台上でパフォーマンスするコースと、舞台を支えるスタッフコースが合同で作品を制作。公演後はふりかえりの場をもち、次につなげ、チームでひとつの作品をつくることの難しさと醍醐味を味わう。
既成の戯曲を使用し、演出家の目線から芝居の作り方を学ぶ。稽古のなかで、演出を付ける過程で指示した表現のセオリーなど、演劇人に必要と考えられる感覚を、演じる側で実際に体験し身につけていく。
舞台芸術の仕事のいいところは、苦しかったこと、辛かったこと、そのすべてが力になり、コンプレックスこそ自分の魅力の源泉になること。自分を取り巻くあらゆるもの、あらゆる出来事から学ぶことができるのです。その学び方を教えること、私の仕事はそれに尽きると思っています。
俳優は自分を客観視する必要がありますが、さらにそれを客観視するのが演出家です。現段階では演技が悪くても、手助けをすることが大事。舞台の世界は厳しいです。でも、不確かな時代だからこそ、やりたいことにチャレンジすべきだと思いませんか? 挑戦を恐れない人には、全力で夢を叶えるお手伝いをします。
演劇は、基礎がしっかりしていないと壁に突き当たったときに進む方向が見つからず、5年後、10年後につながりません。ですから、ゼロからスタートする覚悟を持つことが大切です。そうすることで、 自分の現在を知ることができると思います。興味の幅を狭めず、あらゆることに挑戦できたらいいですね。
役者は、社会で「生きる」先にある道のひとつ。暮らしのなかで感じるこころと身体の動きを再現するだけです。他者との共生共感豊かな本大学生活は、表現力に圧倒的に直結します。大阪芸大で、その喜びを体験してください!