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Interview

ジャズとの出会いは大学。
恩師と出会い、仲間とのセッション、
その先に今がある。
ジャズとの出会いは
大学。恩師と出会い、
仲間とのセッション、
その先に今がある。

演奏学科卒
加納 新吾
2009年音楽学科(現・演奏学科)ポピュラー音楽コース卒業。
2012年にデビューアルバム SHINGO KANO「PRECIOUS」を全国発売。
2013年10月には第5回神戸ネクストジャズコンペティションにてグランプリ受賞と、若くして注目を集めるジャズミュージシャン。
自己のトリオバンドやほかのバンドのサポートなどで、ほぼ毎日ライブをこなす。
2014年4月にはアメリカニューオリンズでのフレンチクォーターフェスティバルで演奏。

大学時代から築いた
ミュージシャンの人脈が、
今の僕を作っている
大学時代から築いた
ミュージシャンの人脈が、
今の僕を作っている

ジャズに目覚めたのは大学から。現役プロの先生方の影響でした

姉の影響で6歳からクラシックピアノを習っていました。中学・高校ではギターやバンド活動にも熱中し、好きな音楽を続けたいと大阪芸大に入学。そこでジャズに目覚めました。これはもう、大学の先生方の影響です。大阪芸大には近 秀樹先生をはじめ、現役ジャズミュージシャンとして活躍されている先生が多く在籍。正直、大学に入学するまでジャズを聞いたこともなかったのですが、こんな世界があるのかと強く心惹かれました。現役プロの先生の指導を仰げ、設備万全のスタジオを利用でき、教材やCD、昔の音楽映像などの資料も充実している大阪芸大の環境は、本当にすばらしかったですね。

ニューヨーク名門音楽院でのジャズワークショップに参加。

僕は大学在学中から演奏活動をしていました。学内はもちろん学外でもです。学内ではスタジオやレッスン室など充実した施設を活用してセッション。バンドを組んで、学外に演奏に出かけることもありました。また、学部主催のコンサートで九州まで遠征。数百名を収容できる大きなホールで演奏しましたね。いちばん刺激的だったのは、卒業間際にニューヨークでのジャズワークショップに参加したことです。名門・ジュリアード音楽院との交流イベントで、僕を含め大阪芸大から10名ほどの学生が参加しました。ジュリアードの先生に指導を受けたり、学生と一緒に演奏したりしたんですが、レベルの高さに衝撃を受けましたね。

じつは活動5年目となる昨年、ニューヨークを再訪。3ヵ月間滞在し、現地で4回ほどライブを開催したり、現地ミュージシャンの自宅でセッションしたりと、刺激的な時間を過ごしました。このとき親交を深めたミュージシャンのひとりとは後日、日本でライブをすることに。大阪芸大の先生や当時の仲間を含め、これまでの音楽活動を通じて得た人脈のおかげで、今の僕があると思います。

どんな道に進んでもいい。全力を出せる好きなことなら。

どのタイミングで、どういう道に進んでも、間違いではないんですよ。何でもいいので好きなことを見つけて、全力で前進する。それが大切だと思います。そういう意味では、大阪芸大の教育スタイルは僕に合っていました。「やりたいことを、やりたいようにやりなさい」という大らかな雰囲気で、のびのびと自分を伸ばすことができた。僕自身、学内の仲間と組んで演奏活動をしたり、街のライブハウスに積極的に出かけてプロとのジャムセッションを楽しむうち、自然とプロへの道を歩むようになりました。

活動4年目に、関西の有名なジャズレーベルJAZZ LABのプロデューサーから声をかけていただき、デビューアルバムを出すことができました。CD制作を通じて演奏も研ぎ澄まされ、自分の方向性も見えてきたと思います。また今年もアメリカへ行き、現地のジャズフェスティバルで演奏してくる予定です。アメリカで演奏していると、プレイヤーと客の距離の近さを感じるんですよ。こんなふうに日本のみなさんにも、もっとジャズをフランクに楽しんでほしい。僕の演奏がそのきっかけになればうれしいですね。