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Interview

「クラシックって楽しい」と
思える出会い。
ここで培った信念。
それが僕を世界へ導いた。
「クラシックって楽しい」と
思える出会い。
ここで培った信念。
それが僕を世界へ導いた。

演奏学科
天平
作曲家・ピアニスト。1980年生まれ神戸市出身。5歳から小学校卒業までピアノ教育を受ける。中学時代に阪神大震災で自宅が全壊。高校は半年で中退。家を出て解体屋などの肉体労働で生計を立てながら暗中模索の時期を過ごす。その後、音楽専門学校(高校)に入学。演奏学科で学んだのち、2006年からニューヨークヘ留学。2010年、NYカーネギーホールでのソロリサイタル。同年よりヨーロッパツアーも毎年行う。また独自のプロジェクトとして、世界遺産である紀伊半島の田舎や山奥にて「秘境コンサートツアー」を定期的に開催。これまでに『TEMPEIZM』『翼―TSUBASA』『火の鳥―Phoenix』のアルバムをリリース。著書に『ピアニストになると思わなかった。』がある。

自分が辿り着きたい終着駅までを
逆算する時間がここにある。
自分が辿り着きたい終着駅
までを逆算する時間が
ここにある。

大阪芸大を選んだ理由について

ピアノは5歳のときに始めたのですが、習い事のひとつとして接しているくらいでした。アニメやゲームの曲を多少弾ける程度で、まさか自分がピアニストになるとか、NYやヨーロッパで演奏することになるなんて思ってもみませんでした。レッスンは小六のときにやめ、その後音楽とは無縁の生活が続き、高校中退後の一時期は肉体労働の仕事に就いていました。仕事は楽しかったのですが、次第に「まったく違うことも経験してみたい」と思い、バンド系の音楽専門学校に通うようになった。それが僕の音楽人生の始まりでした。


その専門学校で高校の卒業資格も取得し大学進学を目指しました。大阪芸大を志望したのは、純粋に面白そうだと思ったからです。ほかの芸術系大学に比べてオープンで、様々な資質を持つ学生に門戸を開いているイメージがありました。小さい頃からクラシックを学んで来た人だけでなく、僕みたいなぶっとんだ人も受け入れてくれそうな気がしたんです。

本当に必要なことをピックアップして取り組む4年間に

学生時代には「最終的に自分がどこにたどりつきたいか」を明確にするのがいい。人生は数学の方程式と似ているところがあって、目標が“答え”だとすれば、「その解にたどり着くために、いま自分が何をすべきか?」を逆算して考えることで、実現への道のりも把握しやすくなります。そういった発想で取り組めば、本当に必要なことをピックアップできるんです。社会に出てからもそうですが、10のタスクをまんべんなくこなそうとして、それに追われたり、こなして自己満足におちいるのではなく、目標の達成に必要な3つくらいのことに集中することが成功の条件です。
つまり、

《自分のポテンシャルを理解する + 在学中にすべきこと = 理想の未来の終着駅》

という図式を、在学中常に考えながら時間を過ごすことがとても大事だと思います。