DJ KOO先生と学生たちがコラボした本格DJプレイ DJ KOO先生と学生たちがコラボした本格DJプレイ
ダンス音楽ユニットTRFのDJ兼リーダーとして、日本のダンスミュージックシーンを30年にわたり牽引し、最近はバラエティなどでも活躍するDJ KOO先生。演奏学科ポピュラー音楽コースの客員教授に就任以来、そのアツい特別講義は大人気。2023年7月の授業では、学生たちとコラボして大勢の前で実技を行い、本格的なクラブDJプレイを展開しました。
会場がクラブに変身!フェス気分で盛り上がった特別講義
今回の特別講義は、「Scream Festival」と題して、初の実技形式で実施。演奏学科ポピュラー音楽コースの学生3名がDJを務め、DJ KOO先生とともに、それぞれに異なるスタイルでDJプレイを披露しました。演出の要となる音響や照明、VJも学生らが担当。会場の14号館ホールがクラブに変身し、受講した学生たちは大いに盛り上がりました。
学生DJのトップバッターとして登場したのは「GROOVE CELEST」こと3年生の近藤航さん。高校時代からのDJ体験をいかし、あえて事前にセットリストを組まず、会場の雰囲気や聴衆の反応に合わせてその場で選曲。クラシックのリミックスやK-POP、自身のアレンジ曲も取り入れた約20分間のプレイに、VJの映像と迫力ある照明の効果も加わって、会場がどんどん盛り上がっていきます。
プレイ後にはDJ KOO先生が講評。近藤さんには「見せ場を上手に作って、聴き応えも見応えもバッチリ!曲と曲のつなぎのミックスは完璧だったね」というコメントが贈られました。
続いて「TRIANGLE」こと4年生の永田和也さんがステージへ。大型クラブやフェスで流れているスタンダードなEDMを中心にセットリストを構成しました。マイクパフォーマンスも組み合わせて、コール&レスポンスやハンドクラップで熱気をあおり、会場の空気はよりいっそうヒートアップしていきます。
「複数の曲を合成するマッシュアップという手法も取り入れ、短時間でしっかり波を作ることができていた」とDJ KOO先生も高く評価しました。
3人目の学生DJは「Seidora」こと4年生の小川正竜さん。前の2人とはスタイルを変え、高速ビートを刻むハードコアを選曲。自らビートに乗って熱狂的に踊りまくるスタイルで、観客を引き込みます。音楽の高揚感に合わせたパワフルな映像を用いたVJ演出で、会場のボルテージがさらに高まりました。
「ハード系の良い見本のようなセット。何よりも自分が入り込み、そこにお客さんもビートを感じてくれたのが最高!」とDJ KOO先生。3人のDJの健闘を称えて、会場から大きな拍手と歓声が起こりました。
ヘッドライナーとしてDJ KOO先生が登場すると、いちだんと熱い歓声があがって会場が大きく沸きました。EDMから始まり、K-POPや新旧のJ-POPなどのキラーチューンを次々とプレイ。DJスキルや機材、楽曲についての説明などMCを挟みながら、高度なテクニックで人気曲を畳みかけ、会場を魅了します。
クライマックスはTRFの代表曲『EZ DO DANCE』。会場が一体になった最高の盛り上がりの中、「君たちが時代を変える!未来を創っていこう!」というエキサイティングなメッセージで、スペシャルな授業が締めくくられました。
ふだんから大阪や東京のクラブなどでDJとして活動中。14号館ホールはすり鉢型の変わった形状の会場のため、どんな雰囲気になるか心配したものの、ほぼ思った通りにプレイでき、参加したみんなも一緒に盛り上がってくれました。王道のEDMに、学生にもなじみのあるアンセム曲も織り交ぜて、15分の持ち時間を構成。これまであまりやったことのなかったマイクパフォーマンスにも、自分なりに声の抜け方などを研究してチャレンジしました。業界のレジェンドであるDJ KOO先生から空気の作り方をほめていただいて、とても嬉しかったです。これを自信と励みにして、さらにポジティブにパフォーマンスに取り組もうと思いました。
僕が所属するポピュラー音楽コースのミュージッククリエイター専攻は、自由度が高く、何でも自分から主体的に吸収していけるのがメリット。僕も個人の活動として、DJだけでなく楽曲制作や音楽プロデュースも手がけ、数名で音楽レーベルも立ち上げました。今後もマルチに活動を行い、それぞれの相乗効果でより良い音楽をつくっていきたいと思っています。
DJ経験はまだ半年ほどですが、こんな大人数の前で、しかもDJ KOO先生と一緒に回すなんて一生に一度のチャンスだと思って挑戦しました。テンポの速いハードコアで、VJの映像と合わせてサプライズ的な演出も取り入れて組み立てましたが、テクニックもまだまだなので、とにかく自分の動きで会場を盛り上げようと全力投球。「自分が一番に楽しんで、みんなと一緒に盛り上がるぞ!」という気持ちを前面に押し出してパフォーマンスしたのが、会場に伝わったように思います。DJ KOO先生からも良かったと言っていただいて、最高の気分でした。コロナ禍のため対面で楽しむ場面が少なかった大学生活の中でも、忘れられない特別な思い出になりましたね。
このコースに入学したのは、「何か曲が作れたらいいな」という軽い気持ちから。音楽経験ゼロの状態から始めましたが、授業内容が濃く、先生方から手厚く教えていただいたおかげで、何曲も制作して配信もできるようになりました。音ゲー好きなので、将来はサウンドクリエイターとしてゲーム開発の仕事に就けたら理想的。自分の曲を多くの人に楽しんでもらいたいですね。
DJ KOO先生のプレイは、ジャンルの振り幅が広く、カットイン・カットアウトなどのテクニックもすごかったです。業界最前線で活躍してきた経験に基づく知識とスキル、会場を巻き込むエネルギーを目の当たりにして、とても刺激を受けました。僕は高校の時からDJを始めて、最近はバーなどで活動し、会場の空気を読んで空間をつくることや、曲をきれいにつなぐミックスを重視してきました。今回は、短い持ち時間の中でどうピークを作るかも考えながらプレイ。自分も楽しんでパフォーマンスすることとその場の雰囲気を読むことは両立できたように思いますが、選曲や音量バランスなど、今後につながる課題も見えて、勉強になりました。
DJは曲もたくさん知っておかないといけないし、音楽を極めようとすると数学や国語、心理学、物理学など幅広い知識が必要です。学べば学ぶほど奥が深い世界だからこそ、音楽にずっと関わっていきたい。絶対に叶わないだろうとは思いますが、実はDJの世界番付「DJ Mag TOP 100」で1位になるのが夢。大きな目標を追いかけながら、これからも頑張ります。
音響に興味を感じて「PA・SR」を専攻し、学内外のイベントでPAを務めたり、音源作りを手がけたりしています。14号館ホールでのライブPAは何度も経験しているものの、DJプレイに特化したイベントは初めて。この会場は響き方がちょっと特殊なのですが、クラブで聴く音をそのまま鳴らせてやろうと、これまでの知識や経験をフルにいかして設定しました。
準備した回線が使えず調整に少し時間がかかったり、予想の倍の人数が入ったために音量バランスを変更したり、反省点はいくつかありますが、DJみんなのプレイがすごくて、自分自身もめちゃくちゃ楽しめました。特にDJ KOO先生は「ここでそう来るんや!」「そうつなぐのか!」と驚きの連続。MCのテクニックも本当に素晴らしくて、圧倒されましたね。
ここでは現場の第一線で活躍している先生から最先端の技術やノウハウを直接学べますし、機材の充実度も抜群。色々な専攻の学生と関わりながら、自分のやりたいことをとことん追求できます。今回の経験も糧にして、次にいかしたいですね。
ふだんからクラブなどでVJとして活動しており、「TRIANGLE」こと永田さんのSNSでこの授業のことを知って、ぜひ参加させてほしいと立候補。直前まで会場の下見ができず少し心配でしたが、演出しやすいホールで、本番もスムーズに進めることができました。
今回のDJは全員違うジャンルで、どれも自分の好きな音楽ばかり。各ジャンルの背景が伝わるような映像で構成しようと考え、EDMでは歌詞が流れるリリックビデオ、J-POPには明るい雰囲気の映像など、工夫して準備しました。DJ KOO先生はもちろん4人4様の完璧なプレイの中で映像演出をすることができ、会場もすごく盛り上がって楽しかったです。
音楽が大好きで高校時代からDJをしていたのですが、友人に頼まれてVJを始めて以来、その楽しさに没入して、アートサイエンス学科に進みました。技術を磨き、今ではPV制作など他のジャンルの映像の仕事も手がけています。大阪芸大は個性的な人が多く、色々な刺激に富んでいるので、これをきっかけに学内で横のつながりも広げていけたらいいなと思っています。