吹田市にあるららぽーとEXPOCITYで、館内にある箱庭にクリスマスの装飾を企画しました。また、夏から四季にあわせたデジタルアートを作成、館内のサイネージに投影しました。
このプロジェクトは2019年度から実施している三井不動産株式会社との産学連携プロジェクトで、デザイン学科3年生の「デザインプロジェクト」で取り組んでいます。
4年目となる今回は、場所をEXPOCITY空の広場から、ららぽーとEXPOCITY館内に移し、館内3か所の箱庭のクリスマスの装飾を考えること、さらには新しくできた光の広場のデジタルサイネージに、四季の色どりを添えるようなデジタル作品の投影も実施することになり、新たな取り組みが加わりました。
5月上旬、実際の箱庭を現地に下見に行き、広さや植栽、通路からの見え方を確認するとともに、デジタル作品を投影する実際のサイネージも確認。担当者の方に来館者の客層や現地の説明も伺いました。
7月には第1回プレゼンを実施、デジタルチームは作品制作の方向性とラフを提案、箱庭チームはグループでテーマや物語性などを考え提案しました。
その提案を元に再度後期はテーマや構成を考え取り組みを行いました。
箱庭チームは吹田市の「すいたん」ともコラボレーション。CHRISTMAS DREAMというテーマで、すいたんがサンタクロースのクリスマスプレゼントの準備をお手伝いするストーリーを作成。1階から3つの箱庭をめぐってもらえるように、装飾を考えました。
1階はラッピングの準備、2階はプレゼント工場での作業のお手伝い。3階はサンタクロースの出発準備をお手伝い、をそれぞれメージしました。
それぞれの箱庭のガラス面に設置されたAR用の二次元コードを読み込むと、すいたんと一緒に写真が取れるようにもしました。
会期中は、実際にすいたんが来館。学生さんたちの作品と撮影もしてくれました。
デジタルチームは四季にあわせ年4回、ららぽーとEXPOCITY光の広場にある大型懸垂幕と大型モニターを活用して、春夏秋冬それぞれ季節感を盛り込んだデジタルアートを作成し、館内を彩りました。特に夏・秋は日本らしいビジュアルとして、夏は懸垂幕には花火が上がるデザインと、モニターにはその花火が写りこむ日本庭園をデザインし、秋も色鮮やかな紅葉を取り入れました。
初の箱庭を装飾するということで、改めて現地の採寸に赴いたり、直前で装飾のプラン変更があったりと、完成までに苦労もありましたが、何度もやり取りを繰り返しました。それぞれのチームが連携しながらて進めていく難しさも感じながら、思い描いていたビジョンが現実化することで、日々の授業だけでは体験することができない学びとなりました。
私はクリスマスイベントのwebサイトの制作に携わりました。イベントのサイトをデザインするのは初めてで、チームでデザインを調査するところから始まりました。イベントの概要をもらさず伝えるためにはどのようにすれば良いか、どう見せたら興味を持ってもらえるかなど考えながら制作しました。出来上がった後何度か修正をすることもあって大変でしたが、せかせかお仕事をしている感が楽しかったです。制作期間が短かったこともあり全てが順調に進んだ訳ではなかったのですが、試行錯誤した末に自分たちの納得が行くサイトに出来上がったと思います。いい経験になりました。
今回のプロジェクトで、自分はデジタル作品を主に担当しました。デザインプロジェクトでは個人の課題と違ってチームワークが重要になってきます。これまでとは違った進行の仕方で、企業側からの修正などを通して総合的に学べる部分が多く刺激的でした。ARフォトフレームの制作では納期まで短かったこともあって、メンバーと知恵を出し合いながらどうすればお客様や企業に喜んでいただけるかを念頭に置いて計画的に制作を行いました。また、初めて挑戦することも多かったので専門分野のスキルアップもできたと感じています。
主に2階の箱庭のデザインを担当していました。例年の空の広場の展示ではなく、ららぽーとEXPOCITY館内の1、2、3階の箱庭での展示という今年初めて試みでした。そのため各階で異なる植栽が施された空間やガラスを通して見ることなどに考慮したクリスマスディスプレイをつくることがとても難しく頭を抱えました。またデザインを実際に形にすることの大変さを知りました。 『クリスマスドリーム』というコンセプトに合わせた現実より大きいサイズで制作をすることで夢の中の世界観を演出しました。各チーム試行錯誤して制作したデザインが展示された時の感動は忘れられません。
今回のプロジェクトでは、主に吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」の3Dモデリングを担当しました。箱庭に置く「すいたん」のフィギュアを制作する際必要な3Dモデリングのデータを一人でいくつも作成することは、自分のコースで自他共に認める程モデリングができない私にとって、物凄く不安で心配でした。 しかし、箱庭チームのみんなのためにも頑張らなければならないと思い、自分のコースの課題に追われつつもなんとか作成できました。 モデリングをする過程で幾度も頭を抱えた上、ポーズの種類を減らさざるを得なくなったりしましたが、それでも最後みんなで現地を見た際は感慨深かったです。初めてキャラクターの3Dモデリングしたことで得られたことや、今回経験した様々なことをこれから生かしたいと思います。
■CHRISTMAS DREAM~何が届くかなぁ~?
クリスマスのすいたんはおおいそがし!
今年は吹田市のゆるキャラ“すいたん”とコラボレーション。ららぽーとEXPOCITYに”すいたん”がやってきます。クリスマスプレゼントの準備やサンタクロースのお手伝いをしている“すいたん”を探してみよう。
すいたんとあそうぼう!
各箱庭にARのマーカーを設置。それぞれ違う“すいたん”と記念写真が撮影できます。
■季節のデジタルアート
学生たちの作成したデザインアートを、光の広場にあるサイネージで投影しています。第一弾は夏から既にスタートしており、秋、冬、春とオリジナルのデジタルアートで館内を彩ります。
<CHRISTMAS DREAM~何が届くかなぁ~?>
【日程】2022年11月26日(土)~12月25日(日)
【場所】〒565-0826 大阪市吹田市千里万博公園2-1
ららぽーとEXPOCITY 館内各階箱庭内
詳細は下記URLをご参照ください。
【URL】大学のお知らせページのURL予定
<季節のデジタルアート>
【日程】~2023年春期
ららぽーとEXPOCITY 1F光の広場