写真家として、作家として、地球と人間を横断的に語り、若者たちに絶大な支持を集める石川直樹氏。常識が常識でなくなり、経済、政治、文化、人間の営みが根底から揺さぶられる現在、石川氏は、あえて大阪芸術大学写真学科客員教授という、学びの場で自身の経験をシェアする。この変化の時に、『O Plus』は、石川氏が撮り続け、発信し続ける、今日的デジタル文化の極北とも言える世界に注目した。「周りを変えるのではなく、自分を変える。変化に身を任すことで、新しい自分に出会っていく」と語る石川氏の旅の原点ともいえるヒマラヤの姿と、いくつかの大切な言葉に対峙して、いまの時期に必要な何かを感じて欲しい。