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ドローン特別授業 ドローン特別授業

写真学科 / 特別講義
2017/01/01

最新の写真や映像表現に挑み続けている大阪芸術大学 写真学科において、「ドローン利活用と今後の展望について」と題した特別授業が行われました。講師を務められたのは「ドローン撮影クリエイターズ協会」代表理事の坂口博紀さん。ドローンそのものの機能や特性をおさらいした後で、飛行ルールを定めた改正航空法や飛行認可を受けるための検定、申請方法についてなど、ドローンの正しい知識や技術、とりまく社会状況についてお話いただきました。

講義の後は、大阪芸大のグラウンドに場所を移して実演です。2種類のドローンが準備され、学生たちは、ドローンの操縦や搭載したカメラの操作などを体験しました。

写真や映像表現の可能性を押し広げるドローン。坂口博紀さんは、2018年から写真学科でドローンの操縦技能と空撮技術を習得できる授業を担当される予定です。

さまざまな利活用が広がるドローンを扱うことのできる人材は、今、社会で多く求められており、写真学科の学生たちのさらなる活躍が期待されます。

使用ドローンDJI製 MATRICE 600 PRO
寸法
  • 1668mm × 1518mm × 727mm(プロペラ、フレームアーム、GPS マウントを広げた状態、ランディングギアを含む)
  • 437mm × 402mm × 553mm(プロペラ、フレームアーム、GPS マウントが折りたたまれた状態、ランディングギアを含まず)
重量(TB47S 標準バッテリー6個を含む)9.5 kg
最大離陸重量15.5 kg
ホバリング精度(P-GPS)垂直:±0.5 m、水平:±1.5 m 
写真学科
友渕 貫太さん

僕は高校時代、写真部に所属して街のスナップを撮っていました。ただ、それだけでは物足りなくなって、大学に入ってからはスタジオ作品を撮影したり、動画も撮っていきたいなと挑戦しはじめています。もともと音楽が好きなので、アーティストのミュージックビデオを撮影してみたくて。そのためにも空撮や水中撮影といったさまざまな撮影を経験して、表現の可能性を広げていきたいと思っています。<br>赤木正和先生の授業のなかで、2年生のときにドローンを体験させてもらったことがありましたが、今回の特別講義では、法律や規制について詳しいお話を聞くことができたので、ドローンに対する理解がさらに深まりました。ドローンは、まだ新しい技術なので、怖くて危ないものだと思いこんでいる人も多くて、どうしても規制が強化される方向へ進んでいるなと感じています。それだからこそ、現場の人間がどこまで大丈夫なのかしっかり理解して伝えていかなければ、実践的に使っていくことができなくなるんじゃないかな。かつては金銭的な負担の大きかった空撮という表現や技術を、個人でも試すことができるのは、とても楽しみなことなので、もっとドローンのことを理解して、不安なく使えるようになりたいと思います。そのうえで、いろんな人のさまざまな希望に応じて、クオリティの高い撮影ができる人になりたいですね。誰でも写真が撮れる時代ですけど、技術や知識の面でも差別化をはかって、写真や映像で感動を与えるような仕事をしたいと思います。

写真学科
窪 真一郎さん

いまはテレビ番組でも、クレーン撮影ではなくドローンで撮影した画面を見ることが増えてきたので、個人的にもドローンにとても興味を持っています。今回の特別講義では、実際にドローンの操縦やドローンに取りつけたカメラの操作も体験しましたが、繊細な操作が要求されるので、なかなか緊張感がありました。だけど、思っていた以上に美しくて、見たことのない画角で撮影できるので、これから表現するものも変わっていくだろうなと実感しました。<br>僕は、中学生のころから大阪の日本橋で毎年行われている「ストリートフェスタ」というイベントに通って、撮影をしてきました。自分がそこで撮った昔の写真を見返してみたところ、コンパクトカメラでただ状況を撮っているだけ。それが、年を追うごとに使うカメラも変わって、対象となる人をきちんと写せるようになってきたと思います。いまでは大学にある高画質のカメラを借りて、使ってみたりもしています。自分の作品にただ単純にドローンを使うということはないですけど、写真に関係する技術が向上していくことで、より魅力的な撮影ができるはずだと思います。高まっていくカメラの性能に負けないよう、自分自身の表現もより突きつめていきたいです。