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最新の写真や映像表現に挑み続けている大阪芸術大学 写真学科において、「ドローン利活用と今後の展望について」と題した特別授業が行われました。講師を務められたのは「ドローン撮影クリエイターズ協会」代表理事の坂口博紀さん。ドローンそのものの機能や特性をおさらいした後で、飛行ルールを定めた改正航空法や飛行認可を受けるための検定、申請方法についてなど、ドローンの正しい知識や技術、とりまく社会状況についてお話いただきました。
講義の後は、大阪芸大のグラウンドに場所を移して実演です。2種類のドローンが準備され、学生たちは、ドローンの操縦や搭載したカメラの操作などを体験しました。
写真や映像表現の可能性を押し広げるドローン。坂口博紀さんは、2018年から写真学科でドローンの操縦技能と空撮技術を習得できる授業を担当される予定です。
さまざまな利活用が広がるドローンを扱うことのできる人材は、今、社会で多く求められており、写真学科の学生たちのさらなる活躍が期待されます。
使用ドローン | DJI製 MATRICE 600 PRO |
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寸法 |
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重量(TB47S 標準バッテリー6個を含む) | 9.5 kg |
最大離陸重量 | 15.5 kg |
ホバリング精度(P-GPS) | 垂直:±0.5 m、水平:±1.5 m |
いまはテレビ番組でも、クレーン撮影ではなくドローンで撮影した画面を見ることが増えてきたので、個人的にもドローンにとても興味を持っています。今回の特別講義では、実際にドローンの操縦やドローンに取りつけたカメラの操作も体験しましたが、繊細な操作が要求されるので、なかなか緊張感がありました。だけど、思っていた以上に美しくて、見たことのない画角で撮影できるので、これから表現するものも変わっていくだろうなと実感しました。<br>僕は、中学生のころから大阪の日本橋で毎年行われている「ストリートフェスタ」というイベントに通って、撮影をしてきました。自分がそこで撮った昔の写真を見返してみたところ、コンパクトカメラでただ状況を撮っているだけ。それが、年を追うごとに使うカメラも変わって、対象となる人をきちんと写せるようになってきたと思います。いまでは大学にある高画質のカメラを借りて、使ってみたりもしています。自分の作品にただ単純にドローンを使うということはないですけど、写真に関係する技術が向上していくことで、より魅力的な撮影ができるはずだと思います。高まっていくカメラの性能に負けないよう、自分自身の表現もより突きつめていきたいです。