3番手は、小学6年生からからギターに打ち込んできたという牧野春樹さん。ポピュラー音楽コースでは、さまざまなジャンルに触れてキャパシティを広げましたが、今回は、自身のルーツであるヘヴィメタルナンバー『Deep Deep Deep Inside』をプレイ。ピッキングハーモニクスや速弾き、タッピングを織り交ぜながらドラマチック世界観を展開しました。
後半の幕開けは、浦田滉心さんがパーカッシブなドラムでリードする『Tiempo de Festival』。今回の出演者の中では、もっとも大所帯となる12人編成のバンドで軽快なラテンサウンドを響かせました。多様に展開する曲調は、ホーンセクションの華やかさもあいまって南国のリゾートのようなムードを演出。演奏後は「超楽しかったです!」という言葉とともに満面の笑顔を見せていました。
08 Vo. 平岡桃佳さん
平岡桃佳さんは、ギターとヴォーカルのシンプルな編成で、『Life is Beautiful』を披露。歌詞の世界が自身の思いとリンクするという楽曲で、「歌っている間、4年間の日々がありありとよみがえってきました」と語り、優しく包み込むような歌声を聴かせました。
卒業試験でもっとも優秀な成績を収め、大トリに抜擢されたのは玉崎優紀さん。小学生から始めたピアノは、当初、「思い入れもなく辛いだけだった」とのことでしたが、高校時代に所属した軽音楽部で好きな曲を演奏する楽しさに開眼。披露された『Dancando No Paraiso』は、その喜びを体現するかのような流麗なピアノソロで始まりを告げ、ベースとドラムが入って一気にテンポアップ。軽快なジャズサウンドはラストまで高い熱量を保ち、刺激的で畳み掛けるような演奏を繰り広げました。