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内容
好きな音楽を、いつでも、どこでも、手軽に楽しめることが当たり前の現代。その出発点は、アメリカのエジソンが蓄音機を発明してベルリナーが音楽レコードの大量生産を行いだした19世紀末まで遡ります。20世紀の初め頃までには、エジソン社、ビクター社、コロムビア社といったアメリカのメーカーを始め、イギリスのグラモフォン社、フランスのパテ兄弟社、日本の日米蓄音器商会等々、世界中に次々と蓄音機とレコードを製造するメーカーが現れます。家庭の中で楽しむことができるホーム・エンタテインメントとして、また、どこでも好きな音楽を聴くことができる娯楽の道具として、メーカーは様々な工夫を凝らした蓄音機を製造して、音質のみならず、そのデザインも競い合っていきました。
今展では、19世紀末から20世紀前半にかけて音楽再生の道具として発展してきた様々な蓄音機を、歴史を辿りながらご覧いただきます。レコードについてもその変遷を見ていただくとともに、当時のレコードを当時の蓄音機で再生して聴いていただく機会を設けていきます。特に、今年はイタリアの作曲家ヴェルディとドイツの作曲家ワーグナーの生誕200年に当たるため、ヴェルディとワーグナーの音楽を聴く機会も設けていきます。
※ 本展のポスターは香山美紅(デザイン学科4年生)がデザインしました。
【出品内容】
蓄音機:60台、蝋管レコード5点、SPレコード:10点(展示用)
【会場】
大阪芸術大学 展示ホール(芸術情報センター1階)
【会期】
4月15日(月)~5月8日(水)
【休館日】
日曜日及び祝日
【開館時間】4月22日(月)より1日2回(各回30分程度)12時30分~、17時00分~