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内容
20世紀を代表する、そして世界で最も愛されている写真家のひとり、アンリ・カルティエ=ブレッソン。1908年フランスに生まれ、2004年フランスに没した彼は、その間にフォト・ジャーナリストとして世界中を駆けめぐり、激動の歴史の中の、あるいはささやかな日常の場面での、人々の姿を美的な構成の中にとらえ続けました。1970年代なかばには、若き日に目指した絵画に専心するため写真の第一線から退いていますが、その頃に自身の写真芸術の集大成として、全写真作品の中から385点を選び抜いて作家監修のもと改めてプリントした「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション(Master Collection)」を制作しました。このコレクションはフランスのパリ国立図書館、アメリカのメニル財団、イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、そして大阪芸術大学の、世界で4ヶ所だけに所蔵されているものです。その後も作家本人による作品の追加や入れ替えが随時行われて、現在、本学所蔵のコレクションは1926年から1991年までの作品を網羅する411点で構成されています。
本展では、このコレクションの中から39点を選び、彼の生涯を作品とともにたどっていきます。なぜ、彼の作品はこんなにも私たちを惹きつけるのか、作風の変遷を追いながら、その魅力の謎に迫るとともに、彼が生き、見つめ続けた20世紀という時代の一端を、私たちも彼の写真を通して振り返っていきたいと思います。
※本展のポスターは川端亜衣(デザイン学科3年生)がデザインしました。
出品内容 | ・「アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション」より、1926年~1989年の作品 計39点 ・写真集『Images a la Sauvette(逃げ去るイメージ)』ほか 計4冊 ・その他資料 |
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会期 | 2012年11月12日(月)~11月30日(金) |
開館時間 | 11:00~17:00 |
休館日 | 土曜・日曜・祝日 |
会場 | 大阪芸術大学 地下展示室(芸術情報センター地下1階) |