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【会場】
展示ホール、地下1階展示ケース、回廊ギャラリー
【会期】
平成30年9月10日(月)~9月29日(土)
11:00~18:30(日曜・祝日は休館)
※9月2日(日):オープンキャンパス特別開館
10:00~16:00
【入場料】
無料
【開催概要】
1964年に開学した大阪芸術大学が創立20年、すなわち“はたち”を迎える前後の1980年代には、「美術界は西高東低」と言われるほど関西の美術界は活況を示していました。当時、その一端を支えていた大阪芸術大学の美術学科長をつとめていたのが、松井正と泉茂です。
世界各地の人々や風景を独特な筆遣いで表現し、二科会を舞台に活躍した松井正は、1955年には大阪芸術大学の前身である大阪美術学校の開設に参画しています。以来ながく本学の美術教育にたずさわり、1968年から1988年まで美術学科長をつとめました。その後を引き継いで1992年まで美術学科長をつとめた泉茂は、1951年に瑛九、森啓、早川良雄らと「デモクラート美術家協会」を結成。関西の現代美術界で中心的役割を果たしていました。その後「第1回東京国際版画ビエンナーレ」での新人奨励賞受賞などをへてアメリカ、後にはフランスに活動拠点を移し、帰国後の1970年より本学の美術学科で後進の指導にあたっています。
二科会理事もつとめた具象の松井正と、海外での経験をへて挑戦的な制作を続けた抽象の泉茂の作品を、あわせてお楽しみください。
また、同じ会期に回廊ギャラリーでは、「早川良雄のイラストレーション」を開催いたします。
元デザイン学科教授の早川良雄は、松井正や泉茂と同じ時代に本学の教壇に立っており、泉茂とは「デモクラート美術家協会」の仲間でもありました。毎日放送や関西テレビのロゴデザイン、百貨店の広告ポスターなど、デザイナーとして活躍した早川良雄は、芸術情報センターに掛かる大型タピストリーの原画も手掛けています。早川良雄のイラストレーションをタピストリーとともにお楽しみください。
※ 本展のポスター、チラシは鈴木将輝(デザイン学科3年)がデザインしました。
【展示作品】
松井正と泉茂による油彩など 約50点
早川良雄 「形状シリーズ」(複製版画) 約30点