波のつげさき
【出展者】
岡本啓(美術学科卒業)
三木 祐子 +金崎 亮太(音楽学科卒業)
【会期】
5月10日(金)〜13日(月)・17日(金)〜20日(月)
13:00〜19:00
【入場料】
500円(会場の改修保全費用のドネーションとなります。)
【会場】
KARINOMA 旧武石商店 大阪・堺の町屋複合施設
〒590-0933 大阪府堺市堺区柳之町東1-1-5
南海本線・七道 駅、徒歩10分
阪堺線・神明町 電停・徒歩2分
https://lit.link/takeishishouten
【イベント】
アーティスト トーク & レセプション
「光と音について、現象そして波、とは」 話し手 = 金崎 亮太、岡本 啓
聞き手 = 中島 麦(美術家)
日時:5月 11日(土) 17:00〜 料金:1,000円 *入場料を含む(予約不要)
岡本 啓
Akira Okamoto
フォトアーティスト。独自の手法〈photo brush=フォトブラッシュ〉を駆使し、光学実験のような絵画制作を続ける。写真を表現媒体としながらカメラを使わず、写真材料であるフィルムと印画紙の持つ、「光によって発色する」性質を利用し、完全暗室のなかで、「光」を色彩として、形として、「記録」していく。
https://akiraokamoto.jimdofree.com/
三木 祐子 + 金崎 亮太
Yuko Miki + Ryota Kanasaki
三木 祐子(作曲家/ピアノ)と金崎 亮太(電子音響音楽家/コンピューター)により2011年に結成、2012年初演。「ヒトが静寂から見つけ出した音楽は、どのような響きを持っているのだろう」という一つの疑問に対し、ピアノとコンピューターという現代的な解釈と方法により演奏会やインスタレーション作品の発表をおこなう。
波のつげさき
当り前に向き合い、 当り前を捉え直す。
私たちの仕事はこの言葉に尽きる。
絵画とは何か?音楽とは?
このことを探求するにあたって、
「絵画/音楽は斯くあるべき」という呪縛を振り解き、不要に思える些末なノイズを拾い上げてみる。それらが、〈色と形〉或いは〈音程と拍子〉の二項で成立しているかのような認識から、余剰な情報を与えることで逸脱してみる。「作品」なるもの──それはあたかも代替不可能な新しい定義めかした顔をしている──を求める病は、その実、原初からあった当り前を、毎度捉え直しているに過ぎないのではないか。 網膜に到達する刹那の「視える」、鼓膜に到達する刹那の「聴こえる」とか言うような、率直な、現象そのものを知らせるような仕方で「光」が「音」がここに在るように。 それは自然物への回帰に近いだろうか。「光/音」が、私たちが認識するための波となって身体を訪れる。身体に染み込み溶け合うような体験を、「古い」とか「新しい」とは異なる視座を提示したい。