今、多くの才能が、間違いなく「笑い」の周囲に集まっている。芸人は、舞台やバラエティのひな壇から飛び出し、TVのニュースショーのMCとなり、映画監督、脚本、作家、そして絵画や造形などのアート作品まで、まさに垣根を超えて、ボーダレスに活躍する範囲を拡げている。それは、SNSや動画サイトを通じて国内そして海外まで広がり、芸人サイドからだけではなく、さまざまなジャンルのアーティストたちや、公共機関さえ「笑い」というコミュニケーションに、「笑い」を生み出す才能に、何かを期待し、なんらかの関係を持とうとしている社会現象のようだ。O Plusは、今、大きな過渡期を迎えている「笑い」を、そのど真ん中から探ってみようと考えた。「笑い」最前線の現場にいる彼らや彼女たちは、今何を考えて「笑い」をつくろうとしているのか。「笑い」を生活の中に溶け込ませている世代は、これからどうその関係を育てようとしているのか。そう、今ボーダレスに拡がる「笑い」をアート目線で見ていくと、相当面白い未来が見えてくる!
Photographs: Maciej Kucia, AVGVST
Styling: Junya Hayashida, SIGNO
Hair & Makeup:Toru Sakanishi
Text: Mio Shinozaki