日座「今後、エンターテイメント業界の発信の場としてより主流となっていくと注目されているのが、メタバースと呼ばれるインターネット上の仮想空間です。例えば、オンラインゲーム『フォートナイト』では、世界中のアーティストを招いてバーチャルライブを開催しています」
戸谷「日本のミュージシャンも参加していますよね」
日座「全世界の人がリアルタイムで参加できるという点がすごいところです。おそらく、そういった仮想空間でネタをやる芸人も出てくるのではないでしょうか。日本は特に『笑い』においてのポテンシャルが高く、今後より一層、自動翻訳機能の精度も上がるだろうし、メタバース上で言語の壁を超えた芸人たちが『笑い』のバトルを繰り広げるとすれば、すごく面白いことが起きるような気がします」
辻「僕たちのネタは、ほぼ言語を使っていないので、翻訳なしで開催してほしいですね」
日座「仮想空間だとかなり自由度も高いですし、アバターを作ることもできるので、ネタの幅も広がるのではないでしょうか」
ケツ「世界に届けられるというのは、すごいですね」
佐伯「僕は、仮想空間が主流になったとしても、アバターより生身の方に人気が出るのではないかと思います」
辻「メタバース専門の芸人も出てくるのではないでしょうか。仮想空間とリアルの舞台が両立できれば、すごいですね」
佐伯「芸人ではないですが、CGクリエーターが巧みに画面を切り替えて、モノマネを披露するというYouTubeを見たことがあるので、メタバースではそういった手法を取り入れたコンテンツの発信も加速するような気がします」
日座「メタバース上であれば、実態がなくても成立するので、例えば、みんなで知恵を出しながらケツさんというキャラクターを作り上げていくことができ、メタバースで人気者になる可能性もあります」
ケツ「僕が、僕のものでなくなっていくということですか。ニッポンの社長として壮大なネタになりますね」
戸谷「ケツさん自身が所有権を持つことができますよ」
日座「ケツさんが、コピーが容易なデジタルデータに対して資産的価値を付与し、新たな売買市場を生み出す技術として注目を浴びている『NFT(Non-Fungible Token)』の人体盤第一号になるのはどうでしょう? ケツさんは、操作したい欲を満たしてくれるキャラという意味で適任だと思います」
辻「ケツの価値をみんなで高めていくことができますね」
日座「10年後に向けて、ケツ、デジタル化いかがでしょう?」
ケツ「バーチャル芸人、まだ存在しませんもんね。やりましょうか!」