高校時代から映画づくりに明け暮れる日々
17歳の頃には映画の道に進むと決めていました。
きっかけは中学1年のときに第1作が公開された『スター・ウォーズ』。ストーリーも映像も全てが衝撃的で、「これしかないな」と。『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』も好きで、宇宙を舞台にした作品に惹かれていましたね。
高校は進学校でしたが、映画研究会で映画を撮ることにのめり込み、勉強はおろそかに。地元(福岡)の映画祭にも出品したりもして、進路は当然、映像関係の学校しかないなと。仕事に直結しそうな専門学校を選ぼうとしたら、「大学だけは出てほしい」と両親に言われ、実践的なことを学べる大阪芸大を選びました。
大学時代はろくに授業も出ないで映画制作の日々。生活費、制作費のためにバイトもしていたし、人生でいちばんハードな時期でした。当時影響されたのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ダイ・ハード』などのハリウッド大作。圧倒されながらも「心意気だけは負けない」と闘志を燃やしていました。
授業では、撮影の宮川一夫先生、脚本の依田義賢先生という日本映画界のレジェンドの講義を受けたことが印象に残っています。