英国夏期セミナー 英国夏期セミナー
デザイン学科 岡本光世
ついに始まった、英国夏期セミナー!
私はこの日をずっと待ち望んでいました。憧れのイギリスに16日間滞在します。
飛行機に乗って約11時間…。その間私は大好きなイギリスのバンドであるビートルズなどを聴いて、気分を高めていました。
途中、アムステルダム空港で乗り継ぎをして、無事ロンドンに到着しました。ロンドンに到着したのはもう日が暮れた頃でした。その夜はホテルでみんなと一緒に夕食を食べました。初めましての人たちが大半だったため、ここで自己紹介などをしました。初のイギリスでの食事は、やはり新鮮でした。とにかく量が多くて完食できませんでした。その食事の間に気づいたことがあります。イギリスのウェイターの人は、食べ終わったあとのお皿を即座にさげてくれる、ということです。しかし食べ終わってなくても、フォークやスプーンを置くと食べ終わったと判断するのかもしれませんが、さげてくれます。後々、どこで食事をしても同じようなことがありました。日本との違いが、どんなささいなことでも面白く感じられました。
夕食のあとは、すぐに就寝しました。
8月17日 ロンドン一日目。
早速、自由行動でした。行くところを事前に友達と一緒に決めていたため、わりとスムーズに行動できたと思います。
電車に乗ってまず始めに行ったところはバッキンガム宮殿です。ここでは今日、衛兵交代を見ることができるということで、私たち以外に違う国の人と思われる観光客が多く訪れていました。私たちは衛兵交代が始まるよりも早めに着くように行って、一番前をキープしていました。そして、始まりました!衛兵の一つ一つの行動が力強くて、さすがだなあと感心していました。途中、楽器の演奏が始まったり、馬に乗った衛兵が現れるなど、パフォーマンスも素晴らしかったです。
次はトラファルガー広場に行ったり、ビッグベンも観に行きました!ビッグベンは、近くで観ると本当に圧倒されました。
ロンドンの街並みは本当におしゃれで、どこを見ても絵になりました。写真もたくさん撮りました。
ロンドンの街で日傘をさして歩いていると、「あなた、日本人ですね。」と、通りすがりの若い人に話しかけられました。まわりを見渡してみると、どんなに日差しが強くても、誰一人日傘をさしている人はいませんでした。私一人だけでした。とても目立ちました。(笑)
次は、コヴェントガーデンというショッピング街に行きました。たくさんのお店が出ていて、しかもどのお店もおしゃれで見応えがあり、気分は最高でした。
ちょうど、オリンピックが開催されたあとであり、次はパラリンピックが開催される前だったため、オリンピックをモチーフにしたものも多く見ましたし、何よりイギリスは愛国心が強いため、ユニオンジャックのモチーフのものも多くみられました。
私は、手帳やピアスやポストカード、そしてワンピースなどを購入しました。アイスクリームを食べたりして休憩を挟んで、途中見つけたスーパーマーケットに行きました。その日の夕食を買いました。セルフのレジに挑戦したのですが、最初やり方がわからなくて困りました。店員さんに、わからないということをなんとか伝えることができ、無事に購入できました。伝えることができて、本当に嬉しかったです。
ホテルに到着して夕食を食べ、就寝しました。
8月18日 ロンドン二日目。
今日も自由行動です。
この日はビートルズのレコードジャケットになった場所であるアビーロードに向かいました!ロンドンの街より郊外といった感じのところでした。田舎町な雰囲気も相変わらずおしゃれで素敵でした。
最初道がわからなくて困っていると、通りすがりの若い女性が困っていることに気がついてくれたのか、道を丁寧に教えてくださいました。本当に感謝です…。その人のおかげで、無事念願のアビーロードに到着しました。着いたら観光客がたくさんいました。ビートルズのジャケットのように横断歩道を歩く姿の写真を撮って、みんな楽しんでいました。私も便乗して、横断歩道を歩く写真を撮ってもらいました!ビートルズと同じ地を歩けたことに感動です!アビーロードは、写真撮影が多いにも関わらず車が多く通るので、車が来ない瞬間を見計らって撮るのに必死でした。(笑)なかには親切なドライバーもいて、写真を撮る間待っていてくれたりしました。
次はマリルボン駅というところで降りて向かったのがキャスキッドソンというお店です。日本にもあるお店ですが、このブランドの生まれがイギリスなので、行くしかない!ということになりました。とても可愛くて、大好きなブランドです。本場イギリスのキャスキッドソンに行くと、さらに好きな気持ちが強くなりました。
次は、ベイカーストリートへ行きました!駅の壁には一面、シャーロックホームズが…!
帽子が大好きな私は、お土産にシャーロックホームズのかぶっている帽子を購入しました。
そして、またいろんなお店で服やお土産などを購入して楽しんで、ホテルに戻りました。
8月19日 ロンドンからついにオックスフォードへ!
バスでオックスフォードへ向かいました。バスに乗っているとき、私たちがイギリスに来てから初めて雨が降りました。イギリスは一日の内に四季があると言われています。確かに、暑かったり涼しかったり、さっきまで晴れていたのにいきなり雨が降りだしたりと、気候の変化が多くみられました。イギリスのほとんどの人々は、出掛けるとき折り畳み傘は必ずといっていいほど持ち歩いているそうです。
オックスフォードに到着すると、ロンドンとはまた少し違った景色が広がっていました。昔ながらの建物が、そのまま残っているというような、落ち着いた場所でした。
気候も着いたときは穏やかでした。日本は今頃猛暑にも関わらず、一足お先に秋な感じの気候を味わっていました。むしろ、寒いと感じるときもありました。
これから10日間は、オックスフォード大学の寮 St Edmund Hallに泊ります。
着いてから、Chris先生というオックスフォードの先生と挨拶を交わし、これから10日間の語学研修のクラス分けをするために、早速テストをしました。テストと言っても、Chris先生と会話をするというテストだったのですが、とても和んだ雰囲気であったのでテストなことも忘れるほど会話を楽しむことができました。
テストが終わってからは友達と一緒にオックスフォード周辺を散策しに出かけました。
晩御飯はバイキング形式でした!とても美味しいお料理ばかりでした。
8月20日~28日 オックスフォード大学での語学研修
まずは、クラス分けの発表でした!Doron先生とJohnny先生の二クラスに分かれるのですが、私はJohnny先生のクラスになりました!Johnny先生はとてもワイルドでかっこよくて、愉快な先生です。
ここでの授業形式は、9:00~10:30までが一限目で、30分間のブレイクタイムを挟み、11:00~12:30までの授業といった感じでした。そのあとはランチタイムで、午後からは自由行動でした。ちなみに土日は、授業はお休みでした。
まず授業の最初にしたのは、一緒のクラスになった子の名前を覚えることから始まりました。次に隣同士になった子と質問し合ってお互いを知り、知ったことをみんなに発表する、という内容でした。笑いの絶えない、とても楽しい雰囲気でした。
授業の中では、もちろん日本語は禁止。最初は、どんなことをしていくのか不安な面もありましたが、これからこんなに楽しい授業が続くのかと思うとワクワクして、毎日がさらに楽しみになりました!
日本とイギリスの違いを考えて発表したり、プレゼンをするときの大切なことまで学んだりしました!
さまざまなゲームや実践や知識を取り入れつつ、とてもためになる授業ばかりで、ここには書ききれないほど内容の濃い毎日でした!今まで生きてきた中で一番楽しくてためになる授業だったといっても、過言ではありません。
ブレイクタイムでは大学内にあるパブで、先生も交えてクッキーやコーヒーや紅茶を楽しむおしゃれな時間を過ごすことができました。
午後からは、自由行動です。今回私たちをフォローしてくれる、同年代のオックスフォードの学生である HarryとBethが、オックスフォードのいろんな場所に案内してくれたりしました。HarryとBethの案内でオックスフォードを知るも良し、自分たちで散策して知るも良し、たまには部屋でくつろぐも良し、といった感じでした。
オックスフォードでまず行きたかったのが、アリスショップと、映画「ハリー・ポッター」の舞台になったクライストチャーチです。他の観光客も多く訪れていました。思わずため息が出るほど綺麗で、心が落ち着く場所でした。
HarryとBethには博物館に連れて行ってもらったり、パンティングをしに行ったり(パンティングとはボートのような形状の船に何人かで乗って、一人が立ちながら長いポールを使って船を進めるということです)、授業がお休みの日にはVISTA VILLAGEというアウトレットに連れて行ってもらったりしました。
博物館は、なんと無料で入場できます。動物の剥製や骨や、昔の民族の楽器などが展示されていて、とても見応えのある博物館でした。
パンティングは本当に楽しくて、とても穏やかなひと時を過ごすことができました。長いポールで船を漕ぐのはとてもコツがいるらしく、Harryも少し苦戦していました。川から見た景色もとても素敵で、落ち着きました。
アウトレットではそれぞれに買い物を楽しみました。アウトレットにはバスで行ったのですが、私はここで初めて二階建てのバスに乗ることができました!当然、二階の一番前に座って、高い位置からの景色を楽しみました。最高な気分を味わいました!
最後の授業
最後の授業は、二人でペアになり、イギリスに訪れて印象に残ったこと、経験したことなどをテーマに約10分間、みんなの前でスピーチするという内容でした。事前に考えておくよう、Johnny先生から宿題を出されていたため、友達とロンドン観光のことやオックスフォードでの思い出を全て英文にして考え、二人でスピーチの練習をして臨みました。結果、大成功して、Johnny先生にも褒めてもらいました!本当に嬉しかったです。
私はここで、Johnny先生に感謝の気持ちを込めて、サプライズで似顔絵を描いてプレゼントしました。オックスフォードで画材屋さんを発見したので、手軽に持ち歩けるような水彩セットを買って、日本から持ってきていた色鉛筆も遣って着色しました。
Johnny先生はとても驚いてくれた上に、日本語で「やばいな・・・」と言うほど喜んでくれました。(笑)プレゼントできて、本当によかったです!
みんなのスピーチもとてもわかりやすくて面白い内容ばかりでした。今までの授業もとても活かされていることも実感しました。
この日は夕方からパーティーがあったため、みんなフォーマルな感じの服に着替えてパーティーに臨みました。
まずは、オックスフォード大学の学長さんにご挨拶をしていただき、語学研修の修了証書と記念品を受け取りました。学長さんから直接いただいて、本当に嬉しくてたまりませんでした。それと同時に、もう終わってしまうのか・・・という寂しさが募りました。
シャンパンやジュースなどで乾杯をして、ディナーをいただきました。お料理は、コース料理でした。豪華で美しくて、食べるのがもったいないくらいでした。
また、いつも食事をしていたところとは違う、神聖な感じの場所でのディナーでした。Chris先生は、この場所で結婚式を挙げたと語ってくれました。その話を聞いて、本当に素敵だと心から思いました。
Chris先生、Doron先生、Johnny先生、そして引率してくださった原先生、田之頭先生のお話を聞いていると、ああ、もう最後なんだ。という実感がだんだん湧いてきて、寂しくて号泣してしまいました。ここで仲良くなったみんなと一緒に、もっとJohnny先生の授業を受けたい気持ちや、大好きなオックスフォードの景色が見れなくなる寂しさなど、いろんな感情が混じり合っていました。泣いてしまいましたが、その後はいつもどおりな感じで楽しく過ごし、ごはんもとても美味しくて、夢のようなひと時を過ごすことができました。
オックスフォードの先生方の話はもちろん全て英語です。ですが、原先生の通訳なしにみんな理解することができました。英語を見て、読んで、聞いて、喋って、書いての毎日だったため、耳も慣れたのだと思います。たった10日間、されど10日間。といった感じでした。